ヤマトとベル、「空飛ぶトラック」の実証機能実験に成功

ベルのAPT70
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ヤマトホールディングスは、8月26日に米国テキサス州フォートワース郊外で、「空飛ぶトラック」の機能実証実験に成功したと発表した。

ベルが開発した自律運航型ポッド輸送機「APT70」と、ヤマトが開発した貨物ユニット「PUPA70XG」(荷物空輸ポッドユニット)を組み合わせたもので、両社は将来的に空飛ぶトラックとしての活用を想定している。

今回の実証実験でAPT70の空力特性を最適化した姿勢での自律飛行や、飛行中・地上での作業時の高い安全性と可用性、空輸からラストワンマイルへのシームレスな輸送形態の遷移、荷物の格納・取り出しに関する取り扱いの容易さを確認したとしている。

テイルシッター型の電動垂直離着陸機のAPT70は時速160キロ以上の速度で飛行し、32kgの荷物を積載できる。PUPA70XGは、APT70などの貨物eVTOL機(電動垂直離着陸機)に結合して荷物を空輸することのできる貨物ユニットで、32kgまでの積載可能重量を持つ試験機。巡航中は高い空力特性を持つ一方で、地上では様々な環境下で荷積み・荷下ろしや搬送を容易にできる。

ヤマトとベルは、空の新たな輸送モードを構築するため、大型・中型のeVTOL機を活用した物流領域でグローバルリーダーとなることを目指している。今回の実証実験の成功を受けて両社は2020年代前半までにAPT70がヤマトの荷物輸送システムで導入され、オンデマンド物流サービスの提供を目指す。

《レスポンス編集部》

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