えちごトキめき鉄道が2020年4月にも運賃改定へ…30%程度の値上げ、社長も交替

2015年3月の開業以来、1日平均の利用者数は1万1000人台を推移しているえちごトキめき鉄道だが、当初の方針どおり、開業から6年目となる2020年4月に運賃改定に踏み切ることになった。写真は「日本海ひすいライン」のET122形。
  • 2015年3月の開業以来、1日平均の利用者数は1万1000人台を推移しているえちごトキめき鉄道だが、当初の方針どおり、開業から6年目となる2020年4月に運賃改定に踏み切ることになった。写真は「日本海ひすいライン」のET122形。

新潟県のえちごトキめき鉄道は5月23日、近日中に運賃改定を国土交通省北陸信越運輸局へ申請する予定であることを明らかにした。

えちごトキめき鉄道は、2015年3月に北陸新幹線長野~金沢間の並行在来線であるJR東日本信越本線妙高高原~直江津間(現・妙高はねうまライン)と、JR西日本北陸本線直江津~市振(いちぶり)間(現・日本海ひすいライン)を承継して開業した。

開業当初は急激な運賃の高騰を緩和するため、開業から5年間はJR時代並の運賃に据え置き、6年目以降は改めて検討するとしていたため、今回、2020年4月の実施を目指して、経営が成り立つ見通しとする普通運賃、定期運賃(通勤・通学)の30%程度の値上げに踏み切ることになった。

えちごトキめき鉄道によると、開業から4年が経過した現在は経営基盤の確立に必要な初期投資が終了し、安定した運行を行なえるようになったが、JR直通列車の減便や施設の維持・更新に要するコストの想定以上の膨らみなどで、当初の収支計画より損益が厳しい状況にあるという。運賃を据え置けば「現行の運行本数を維持することが難しくなることも予想されます」として理解を求めている。

このような状況を鑑み、「民間企業等で培った経験に基づく優れた経営感覚やリーダーシップ、柔軟なアイディア、情報発信力を持ち、地域と一体となって、えちごトキめき鉄道の経営に前向きに取り組んでいくことのできる人材」を迎えるべく、社長の公募も行なうことになった。

公募は6月28日17時必着で郵送で受け付ける。書類審査やプレゼンテーション、面接を経て、9月中の就任を予定している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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