超希少!? 働くクルマの種類と構造を解説---『特装車とトラック架装』

『特装車とトラック架装』
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『特装車とトラック架装』
著者:GP企画センター
発行:グランプリ出版
定価:本体価格2000円(消費税除き)
ISBN978-4-87687-363-0

街を走るトラックの多くは、何らかの機能が追加されている。例えばウイングボディや冷凍・冷蔵車などから、建機運搬車やミキサー車まで様々だ。本書はそれら特装車についての構造を中心に多数の図版と共に紹介しているものだ。

トラックは単に荷物を運ぶものだけでなく、掘削機やコンクリートミキサー車のように、用途に合わせた様々な機能を搭載した特殊車両のほかに、各種機能をトラックに装備した架装車がある。そういったクルマたちの構造はどうなっているのか、またどのように架装されているのかをつぶさに解説している。

その一例を挙げると、冷凍車や冷蔵車の内部構造をはじめ、そこで使われている材質や、冷凍車用コンプレッサーの仕組みなどのほか、ダンプトラックのベッセル(砂利などを積む部位)の種類やその上下に動かす油圧回路まで事細かに述べられている。そのほかにもミキサー車やトラッククレーン、果てはごみ収集車まで網羅しているのは興味深い。

技術者として従事する人はもちろん、こういったクルマに興味のある人に対しても、図版を多用してわかりやすく解説しているので、十分楽しんで読めるだろう。

なお本書は2010年刊行の同書の新装版である。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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