イーソルのAdaptive Platform提案…CASE時代の組み込みプラットフォーム

イーソル(IoT/M2M展)
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イーソルは「第8回 IoT/M2M展」 に出展、ブースでは、IoTの安全・安心と高機能化を支える組込みプラットフォームをテーマに展示した。自動車事業分野では、AUTOSAR Adaptive Platformによる MaaS、CaaS ソリューションを訴求した。

IoT/M2M展とは、無線通信技術、センサーをはじめ、遠隔監視、生産管理などの アプリケーション、AIを活用したデータ分析など様々なソリューションの展示会だ。製造業をはじめ、社会インフラ、流通サービスなどの企画・開発、システム、生産部門の担当者が来場する。「Japan IT Week」を構成する展示会の一つで、会場は東京ビッグサイト、会期は10~12日。主催はリード エグジビションジャパンだ。

イーソルは、コンピュータならびにコンピュータ周辺機器のソフトウェアとハードウェアに関する研究開発・製造・販売を手がける。40年以上、組込みソフトウェア開発に携わっており、イーソルのソリューションは、プリンタ、デジタルカメラ、ゲーム機などコンシューマ機器から、自動運転システム、ロボット、人工衛星、医療機器など、安全性が求められる分野まで、840製品以上の機器で使用されている。

自動車業界で、車載ECU(=電子制御ユニット)用の共通標準ソフトウェアアーキテクチャを策定、確立をすすめているのが「AUTOSAR」(オートザー)というグローバル開発パートナーシップだ。日本のトヨタ自動車がコアパートナーとして参画している。いっぽうイーソルは2016年からプレミアムパートナーとしてAUTOSAR Adaptive Platform (AP) の仕様策定に加入している。仕様策定に参画する66社のうち、日本のソフトウェア企業は3社だけだ。

第8回 IoT/M2M展でイーソルは、AUTOSAR仕様に準拠した車載ソフトウェアプラットフォーム「AUBIST Adaptive Platform」 を展示した。AUBIST Adaptive Platformは、AUTOSAR Adaptive Platformの提案で、イーソルとデンソー、日本電気通信システムの3社で出資して設立した、車載基盤ソフトウェアおよび関連ツールの開発会社、AUBASS(オーバス)が開発した。

AUTOSARには「Classic Platform」と「Adaptive Platform」の2種類がある。Classicがすでに普及しているもので、おもに自動車の安全機能や基本の運動・制御系をつかさどるECUのプラットフォームだ。

最近“CASE”という言葉に象徴されるように、自動車を取り巻く環境が大きく変化しており、車両・車載ソフト開発のプラットフォームに求められるものも変化している。AUBIST Adaptive Platformは、車両のハイパフォーマンスコンピューティング時代に向けたプラットフォームの提案だ。

MaaS=サービスとしてのモビリティ、CaaS=サービスとしての車と言われるように、さまざまなサービスを車載ECUで処理する必要が増えてきている。従来のECU(Classic Platform)に新たに機能を追加するのは困難がともなう。そこでAUBIST Adaptive Platformでは、Classic PlatformとAdaptive Platformが混在する車載機器構成を提案する。Adaptive Platformがブレイン役を務めてClassic Platformを制御、ソフトウェアの追加や、クラウドとの接続、AUTOSAR仕様でないプラットフォームとの連携も処理する。

IoT/M2M展では、自動運転車による無人宅配システムの利用シーンを例として、宅配システムなどのCaaSアプリ(Adaptive Platform)と自動運転の制御アプリ(Classic Platform)とが安全に隔絶された形で共存/動作する状況を再現していた。

IoT/M2M展のイーソルブースは、Platform & Security、Automotive、Industrial IoT、Robotics、Cloud、Test Platformの6つのゾーンで、組込みプラットフォームおよびツールを、デモを交えて紹介した。Automotive=自動車事業分野は、イーソルの売り上げの半分以上を占める主要な事業だ。

《高木啓》

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