【MWC 2019】5G元年で賑わう---来年訪問するなら気をつけるポイント

MWC会場のEuropa Fira
  • MWC会場のEuropa Fira
  • 5G元年を迎えた2019年、MWCは過去最高の勢いで盛り上がっていた
  • 今年、MWCの開催期間中はすべて好天に恵まれた。気温も15度ぐらいでダウンジャケットでは暑いぐらい。朝晩は春物のコートがあれば十分なほどだった
  • バルセロナのエル・プラット国際空港に到着すると空港内にMWCの入場証をピックアップできるカウンターがある。筆者は22時半到着の便だったがカウンターは遅い時間までオープンしていた
  • MWC会場へのアクセスは地下鉄が便利。なのだが、今年はストライキをぶつけられて、会場への行き帰りの時間のダイヤが特に乱れた
  • 地下鉄の車内はご覧の混みよう。日本の都市部の通勤時間とほとんど変わらない
  • 今年は顔認証ゲートが新設された。登録しておかないと毎日・毎入場時にパスポートの提示を求められるので、ぜひ登録したい
  • 来場者に配られる入場証。会場への行き帰りの際には外しておくことを勧められる。スリに狙われやすくなるからだ

 世界最大の携帯通信関連の展示会「MWC19 Barcelona」が2月25日から28日までの4日間、スペイン・バルセロナで開催された。来年もまた、あるいは来年こそはMWCに足を運ぼうと計画している方々のために、今年筆者が歩いたMWCの記録をここに残しておきたいと思う。

今年、MWCの開催期間中はすべて好天に恵まれた。気温も15度ぐらいでダウンジャケットでは暑いぐらい。朝晩は春物のコートがあれば十分なほどだった

バルセロナのエル・プラット国際空港に到着すると空港内にMWCの入場証をピックアップできるカウンターがある。筆者は22時半到着の便だったがカウンターは遅い時間までオープンしていた

 MWCは近年は毎年に1度、2月の下旬頃にバルセロナで定期的に開催されているイベントだ。主催は世界の移動体通信事業者や関連企業が構成する業界団体のGSMアソシエーション。来年2020年は2月24日から27日の開催期間を予定しているらしい。

 世界最大の携帯通信関連のイベントは、基本的に一般コンシューマーが参加できないビジネスパーソン向けの展示会・見本市としての色彩をより強く帯びている。そのため参加者は必ずID登録が必要。特に日本から訪れる場合は、いったんバルセロナに到着してから現地で入場登録を1からすることはかなり困難であるため、事前登録を済ませて旅立つことを強くおすすめしたい。

MWC会場へのアクセスは地下鉄が便利。なのだが、今年はストライキをぶつけられて、会場への行き帰りの時間のダイヤが特に乱れた

地下鉄の車内はご覧の混みよう。日本の都市部の通勤時間とほとんど変わらない

 MWCの会場となるEuropa Firaは筆者にとってなじみ深い関東圏内で言うところの幕張メッセ、あるいは東京ビッグサイトよりは少し大きめなキャパシティを持つ展示会場だ。2018年には述べ2,400を超える出展社があり、4日間に10万7,000人の来場者が、世界205カ国以上から参加した。スペイン国外からMWCの取材に訪れたメディアの来場者数は3,500人以上。

MWC会場のEuropa Fira

 展示会場はバルセロナの中心地から地下鉄で約15分ほどのロケーションにある。今年はバルセロナの地下鉄を運営する企業、TMB(Transports Metropolitans de Barcelona)がなんとMWCのために最も街が賑わう期間にタイミングを合わせてストライキを実施した。しかも会場に足を運ぶ来場者で最も混雑する時間帯に通常の50%程度の間引き運転をしたため、朝早く会場に着くと出展者の方がまだブースにたどり着けていないということもあった。

 なおバルセロナは欧州の大都市が共通の問題として抱えている「スリ」の犯罪がとても多い街として近年悪名をはせている。今年はストライキと重なったせいか、地下鉄構内の要所にガードマンが警戒に立ったり、MWC会場からの帰り道にはゲートを仕切るスタッフが「首から下げているMWCの入場証を会場を一歩出たら必ず外すように」と繰り返し呼びかけていた。だったらなんとか街を挙げて地下鉄のストも回避すればいいのにと思うのだが、そこはカタルーニャの“お国柄”なのかもしれない。とにかく、もしMWCの視察に限らずバルセロナを訪れた際には、繁華街ではスリにあわないようにご注意を。

今年は顔認証ゲートが新設された。登録しておかないと毎日・毎入場時にパスポートの提示を求められるので、ぜひ登録したい

来場者に配られる入場証。会場への行き帰りの際には外しておくことを勧められる。スリに狙われやすくなるからだ

《山本 敦@RBB TODAY》

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