ZMPは7月20日、走行データ取得ソリューション「RoboTest」の新サービスとして、データ解析や後処理を効率化する「ロボ・データ・プラットフォーム(RDP)」を発表。専用サイトよりベータ版無償ライセンス登録を開始した。
ZMPは、車両開発で必要となる走行データ取得ソリューション「RoboTest」を提供してきたが、RoboTestの新メニューとして、収集したデータや顧客の保有データへのタグ付け・分析や解析作業を総合的にサポートするRDPを開発した。RDPでは、映像や車両操作データ、GPS、IMU(慣性計測装置)などを同時に表示するビジュアライズアプリ、車両の操作状態から自動で直進・右左折などのシーン分けを行うアプリ、さらに映像へ自動でラベル付けなどのアノテーションをするアプリなど、取得したデータを効果的に活用するためのアプリ群を提供する。
ユーザーは基本アプリに加え、RDP上で提供されるAPIを利用してユーザ独自の分析アルゴリズムを実装したアプリを登録。基本アプリとユーザアプリを組み合わせたり、アプリ間で処理後のデータを受け渡していくことができる。これによりユーザーは、目的に応じて保有するデータを効率的に処理・分析するツールとして利用できる。
昨今のADAS開発では、様々なセンサーからの膨大なデータの解析や分析が必要となっており、そのデータ処理や分析のツールが求められている。RDPは、タグ付けなど収集したデータを分析・解析するための様々なアプリを利用できるプラットフォームとなっており、ユーザーの研究開発の効率化を支援する。
新サービスは今秋にベータ版としてリリースし、希望に応じて無償配布。実際の効果やユーザの具体的な課題などを明確にしたうえで、正式リリースにむけてシステムの改善を行う予定だ。