米国生まれのPlug and Play、ベンチャー企業のスタートアップを支援…モビリティでも大企業との架け橋に
自動車 ニューモデルモビリティ
東京都渋谷区道玄坂にあるPlug and Playジャパンのオフィスでは、ベンチャー企業の幹部や大企業の新規事業担当者が思い思いに仕事をしている。その数は100人以上で、みな若い。ガラスで仕切られた部屋では会議も行われている。
同社は米国シリコンバレーに本社があるPlug and Playの日本法人だ。2006年にイラン人のサイード・アミディ氏によって設立されたPlug and Playは現在、世界10カ国に26拠点を持ち、ベンチャー企業のスタートアップ支援を行っている。日本法人は25番目の拠点で、2017年7月に設立された。
「ここでは、ベンチャー企業が活躍できる環境を大学、政府、企業を結びつけながらつくるようにしています。採択されたベンチャー企業は登記登録をはじめ、経営アドバイス、事業ノウハウなどビジネスをやるに当たってのさまざまなサポートが受けられます。また、日本、海外を問わずPlug and Playのオフィスを無料で利用できるようになっています」と日本法人の江原伸悟ディレクターは説明する。
同社では、「日本で一番海外ベンチャーに会える場所」をキャッチフレーズに掲げ、海外の有望なベンチャー企業を誘致している。そして、これらのベンチャー企業と大企業を結びつけようと考えている。また、これによって日本のベンチャー企業も大きな刺激を受けることは間違いない。数年後、Plug and Playのプログラムをきっかけに、新たなイノベーションが生まれているかもしれない。
《山田清志》