車線変更で前に入られたことで立腹、煽り行為の男を暴行容疑で書類送検

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片側2車線の道路で、車線変更によって自分の前に入ってきたクルマに立腹し、約300mに渡って煽りながら追走するとともに、最終的には接触事故を誘発した男が暴行容疑で書類送検された。

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今年3月、北海道苫小牧市内でクルマの通行を巡るトラブルから煽り運転を行い、最終的には接触事故を誘発したとして、北海道警は16日、同市内に在住する25歳の男を暴行容疑で書類送検した。

北海道警・苫小牧署によると、トラブルが発生したのは2018年3月21日の午前9時40分ごろ。苫小牧市双葉町3丁目付近の市道(片側2車線の直線区間)を走行していた乗用車に対し、後続の乗用車がクラクションを鳴らしながら車間を詰めてくるなどの煽り行為を開始。煽り行為は約300mに渡って続き、後方のクルマが交差点で強引な追い抜きを仕掛けようとした際、双方の車両が軽微な接触事故を起こした。

この事故で双方の運転者にケガはなかったが、事故を届け出たことによって煽り行為も発覚。煽っていた側のクルマを運転していた同市内に在住する25歳の男から暴行容疑で任意聴取を行っていたが、「自分のクルマの直前に割り込んできたので腹が立った。相手のクルマを止めて文句を言ってやろうと思った」などと供述するなど、煽り行為についてお大筋で認めたという。

前走していたクルマは車線変更で男のクルマの前に入ったが、走行を妨害する意図はなかったようだ。このため、警察では一方的に立腹した結果、煽り行為に及んだと判断。軽微なものとはいえ、実際に接触事故が発生したことも考慮し、男を暴行容疑で書類送検している。

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警察庁が「交通トラブル事案には厳しく対処するように」と通達してから、北海道内で交通トラブルに暴行容疑を適用するのは今回が2件目となる。車線変更によって他のクルマが前方に入ってきたことを「割り込みされた」と思い込み、煽り行為に転ずるという事例は交通トラブル事案では数多くみられるが、気持ちにゆとりをもって運転することを心がけたいものだ。

《石田真一》

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