IAAE 2018の屋外展示で、なにか変なものを発見した。ホイールベースを延長したフェラーリ『F40』。なにゆえこんなクルマが展示されているのか。ブースはケイテックという会社。
このF40、フロントカウルとリヤのマーカー類をみると本物にみえるが、よく見ると中身は違う。運転席はトヨタっぽい。エンジンをみると……、中身は『MR2』だ。ホイールとリアのマーカーは本物だそうだが、あとは型を起してFRPで作ったもの。ストレッチの中間部分はほぼ手作り。後部座席は他のMR2の前部座席をもってきている(なのでリクライニングする)。
非常によくできているが、最大の特徴は燃料がLPガスに改造されていることだ。
つまりこのF40はLPガス車をアピールするために作られたデモカーなのだ。ケイテックは、車両持ち込みでガソリン車をLPガス車に改造を手掛ける会社。改造は燃料タンクとその配管、インジェクションを交換すればエンジンなどの変更は必要ない。この会社ではタクシー会社、警備会社、ガス会社などの依頼を受けてガソリン車をLPガス車に改造している。
ちなみにストレッチF40といっしょに展示してあった『プレミオ』は、中古で入手したものをLPガス車に改造したもの。費用は5、60万円で可能だという。じつは、このプレミオはガソリンでも動くハイブリッド車だ。燃料の切り替えは自動的に行われる。
同社は、さらに『プリウスPHV』にLPガスでも走れるようにした車両も作っている。バッテリー、ガソリン、LPガスを満タンにすれば1000km以上無補給で走れるという。