JR貨物のコンテナを背高タイプに統一へ…国鉄型貨車の定期運用離脱で

鉄道 テクノロジー
コンテナ貨車は、コキ50000形の定期運用離脱に伴ない、実質的に床面高さが1000mm以下のものに統一されるため、従来より100mm高いコンテナを区間の制限を受けることなく輸送できることになる。
  • コンテナ貨車は、コキ50000形の定期運用離脱に伴ない、実質的に床面高さが1000mm以下のものに統一されるため、従来より100mm高いコンテナを区間の制限を受けることなく輸送できることになる。
  • 今後増備される20形コンテナ(両側開きのDタイプ)のイメージ。

JR貨物は2月14日、鉄道コンテナ輸送の際に使用している「汎用コンテナ」のサイズを拡大すると発表した。国鉄時代に製造されたコンテナ貨車コキ50000形が、3月17日に実施されるダイヤ改正を機に定期運用から離脱することに伴なうもの。

汎用コンテナは、積載時の車両限界や道路運送時に適用される道路交通法の規定を考慮して、その高さが決められている。

現在は、床面高さが1100mmであるコキ50000形に合わせて2500mmとしているが、同車の定期運用離脱後は、実質的にコキ100系など、床面高さが1000mm以下のコンテナ貨車に統一されるため、高さを100mmアップした2600mmの「背高コンテナ」を汎用コンテナとすることになった。これにより、背高コンテナの輸送を、区間の制限なく行なえることになる。

今後は、高さ2500mmの19形式コンテナは、2600mmの20形式に順次、置き換えられることになり、2018年度は20形式を3950個新製するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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