デトロイトモーターショー2018で、トヨタは新型『アバロン』を初公開した。北米におけるトヨタのフラッグシップセダンとなる。
アバロンは以前から北米向けセダンとしてラインナップされており、一時期日本にも導入されていたことから、ご存知の読者もいるだろう。今回のフルモデルチェンジで5代目となる。北米でデザインされ、生産される、北米に根付いた車種だ。
新型アバロンのトピックは、北米のセダンのトレンドであるスリークでスポーティーなデザインに一新されたことや、日本の『カムリ』にも搭載された2.5リットルハイブリッドエンジン搭載、アダプティブバリアブルサスペンション(AVS)新採用などが挙げられるが、何といってもインフォテインメントの強化が印象的だ。この新型アバロンから、ついにアップル「CarPlay」に対応することになった。
アメリカ市場では、いわゆるエンベデッドのナビゲーションを利用するユーザーはあまり見かけない。個人的な経験から言っても、これまでUberやLyftを20回以上利用してきたが、エンベデッドナビゲーションを搭載していたクルマは記憶にない。いっぽうで、CarPlayを搭載したクルマは複数台あった。
CarPlayに対応したことは、つまり市場の要請と言えるだろう。いっぽうで、AndroidAutoに対応しなかったことについて、確たるコメントは得られなかった。
また新型アバロンは、CarPlay対応とともに、アマゾン「Alexa」にも対応することが発表された。北米市場での利用シーンとしては、ガレージを開け閉めしたり、家の照明や空調のオンオフを、クルマに話しかけることによってできるようになる。
このように新型アバロンは、北米市場の期待に応え、さらに新型ハイブリッドシステムの搭載やAVSの新採用など、技術的にも一歩進んだミドルサイズセダンとして登場した。発売は今年の晩春とアナウンスされている。