「逃げ切れるものではない」と出頭、死亡ひき逃げ容疑で逮捕

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高齢女性をひき逃げし、死亡させた男は「逃げ切れるものではない」と悟り、自ら警察へ出頭した。

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今月17日、愛知県岡崎市内の市道で軽乗用車を運転中、道路横断していた高齢女性をひき逃げし、死亡させたとして、愛知県警は20日、同市内に在住する男をひき逃げなどの容疑で逮捕した。自ら出頭してきたという。

愛知県警・岡崎署によると、問題の事故は2017年11月17日の午後6時25分ごろ発生している。岡崎市日名本町付近の市道(片側1車線の直線区間、横断歩道や信号機なし)で、徒歩で道路を横断していた80歳の女性に対し、交差進行してきた軽乗用車が衝突。女性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡した。

クルマはそのまま逃走したことから、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。容疑車両の特定を進めていたが、20日になってから同市内に在住する45歳の男が「自分が17日に事故を起こして逃げた」などと警察へ通報。その後に同署へ出頭してきたが、クルマに衝突痕が確認できたことから、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

聴取に対して男は「逃げ切れるものではないと思った」などと供述しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場に破片を散乱させていた場合、微細な破片からも容疑車両の車種を特定できるだけの捜査能力が警察にはある。「逃げ切れるものではない」という考えは間違っていない。だからこそ逃げずに事故を起こした責任は取らなくてはならない。

《石田真一》

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