どうする?---遮断機が降りた後の踏切へ進入して立ち往生、列車と衝突

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踏切内に閉じ込められた場合、脱輪するなどして立ち往生してしまった場合は非常ボタンで通報しなくてはならない。クルマが自力走行可能であれば、遮断棹を内側から押し出すことで開く構造になっている。これは日本国内であれば全国共通。もしもの際に役立つ覚えておきたい知識のひとつだ。

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19日午前8時10分ごろ、静岡県富士市内にある岳南電車岳南線の踏切で、踏切内に立ち往生してた軽ワゴン車と、通過中の普通列車が衝突する事故が起きた。この事故で双方の2人が負傷している。

静岡県警・富士署によると、現場は富士市今泉3丁目付近(岳南原田~本吉原駅間)にある踏切で、警報機と遮断機が設置されている。軽ワゴン車はこれらが作動した後に踏切内へ進入し、立ち往生していたところ、通過中の上り普通列車(岳南江尾発/吉原行き、1両編成)と衝突した。

衝突によって双方の車両が小破。軽ワゴン車を運転していた富士宮市内に在住する60歳の男性と、列車を運転していた29歳の男性が打撲などの軽傷。列車の乗客11人にケガはなかったという。

軽ワゴン車の運転者は聴取に対して「ボーッとしていた」などと供述しているようだ。警察では漫然運転が原因とみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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漫然運転による踏切安全装置作動後の誤進入を発端とした事故。列車が走行する際の速度が低いローカル線だったこともあり、衝突に至っても大きな事故にはならなかった。
踏切での異常をAIが検知して警告する「踏切映像伝送システム」の実証実験

《石田真一》

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