消えたナローゲージの記憶が甦る…嬬恋村が草軽電鉄の乗車券を復刻販売

鉄道 行政
かつての草軽電鉄(上)と発売されている復刻硬券入場券(下)。
  • かつての草軽電鉄(上)と発売されている復刻硬券入場券(下)。

群馬県嬬恋村は、55年前に廃止された草軽(くさかる)電気鉄道(草軽電鉄)の硬券乗車券を、数量限定で復刻販売している。

草軽電鉄は、かつて新軽井沢駅(長野県軽井沢町)と草津温泉駅(群馬県草津町)を結んでいた、軌間762mmの普通鉄道だった。

1915年7月に草軽軽便鉄道として開業し、1925年2月には電化に伴ない草津電気鉄道に、1939年5月には草軽電気鉄道に改称された。

浅間山の麓を走る「ナローゲージ」の高原鉄道として知られ、日本初の総天然色(カラー)映画の舞台になったことでも知られていたが、1960年4月には新軽井沢駅~上州三原駅間が、1962年2月には残る上州三原駅~草津温泉駅間が廃止され、46年あまりの歴史にピリオドが打たれた。

硬券乗車券は、1959年頃の券を復刻したもので、草軽電鉄の後継会社である草軽交通の許可を得て販売されている。

券面は「北軽井沢から嬬恋ゆき」「嬬恋から北軽井沢ゆき」の2種があり、発売額は各100円。

嬬恋村の観光案内所や郷土資料館で販売している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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