福岡県筑後市の筑後広域公園芸術文化交流施設「九州芸文館」(福岡県筑後市大字津島1131)は、9月28日から10月15日まで開催する「SL鉄道博」の一環として、段ボールで製作した原寸大のC62形蒸気機関車を初公開する。
長崎県南島原市の工芸作家である島英雄さんが、およそ3tもの段ボールシートを使って製作したもので、大きさは実物のC62形と同じ、長さ約22m・高さ約4m。製作に際しては、山口県下松市にある日立製作所の鉄道ビジネスユニットから、C62形1号機の図面や資料の提供を受けたという。
島さんは、D51形蒸気機関車(D51 1162)も段ボールで製作しているが、C62形の製作は、全国17都市での展示を終えたD51形を修繕する傍ら、2016年春から開始。この年は湿度が高かったため接着作業が難航し、半年間の休止を経て今年4月から製作を再開し、9月にはほぼ完成したという。
段ボール製C62形は、9月28・29日に公開組立を行ない、9月30日~10月15日に展示する(休館日の10月2・10日を除く)。公開組立は作業状況によって早期に終了する場合がある。
公開・展示時間は10~17時で、最終日の10月15日は13時から公開解体を行なう。展示期間中は「C62幻の製作図面」も展示する。
展示会場の九州芸文館へは、JR鹿児島本線筑後船小屋駅から徒歩1分。入場料は大人300円・子供100円。