7月27日から30日に鈴鹿サーキットで行われた「2017“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第40回記念大会」。その決勝前夜に行われた「前夜祭」では、第1回優勝チームであるヨシムラの歴代優勝バイクとライダーが集いトークショーやデモランを行なった。
今年で40周年を迎えた鈴鹿8耐。前夜祭では第1回大会を制し、今も名門チームとして参戦しているヨシムラスズキが全面協力し、記念すべき第1回大会を制したスズキ『GS1000』をはじめ、1980年大会の優勝マシン『GS1000R』、そして2007年大会を制した『GSX-R1000』の3台のバイクが登場した。
さらに搭乗するライダーも、全てが当時の優勝メンバー。今回は40周年記念ということで、1978年の第1回大会優勝者であるウェス・クーリー氏、さらに1980年大会を制したグレーム・クロスビー氏、そして鈴鹿8耐をはじめ世界GPでも大活躍したケビン・シュワンツ氏がメインストレート前の特設スレージで、当時を振り返るトークショーを行なった。
特に、現役引退後はこういったイベントなどの表舞台に出ることがなかったクーリー氏は「とてもよく覚えているよ!とても興奮したね。第1回目の鈴鹿8耐で、ヨシムラにとってもとても重要なレースだった。ファンの熱気もすごかったのも覚えている。最後には花火が上がって、まるでディズニーランドみたいだった!」と当時のレースを振り返った他、ヨシムラの創設者である“ポップ吉村”こと吉村秀雄氏との思い出話についても熱く語っていた。
1985年に大事故を起こし、それを機にレースを引退したが、今回は40回記念ということで当時の優勝バイクに乗り、コースイン。グレーム・クロスビー氏が『GS1000R』を駆り、また2007年大会の優勝ライダーで今年もチームカガヤマから参戦した加賀山就臣が『GSX-R1000』をライディング。日が暮れた鈴鹿サーキットを3台のバイクが駆け抜け、グランドスタンドのファンも、この日一番の盛り上がりを見せていた。
現役以来となる鈴鹿サーキットでの走行を終えたクーリー氏は大興奮の様子。そして、このような素晴らしい機会を与えてくれたヨシムラに感謝の気持ちを何度も何度も伝えていた。