JR東日本の水戸支社は7月7日、常磐線などのダイヤ改正を10月14日に実施すると発表した。常磐線の品川直通を強化する一方、水郡線などで列車の減便を行う。
常磐線の東京都心側では特急・普通列車ともに品川発着の本数を増やす。また、品川発着の普通列車は全て15両編成にして混雑の緩和を目指す。10両編成に比べ、定員が680人増えるという。
特急『ひたち』『ときわ』は一部の列車で停車駅を見直す。『ときわ85・89号』(改正後)は、ひたち野うしく・荒川沖両駅に停車。『ひたち23・25・27号』(改正後)は土浦駅を通過する。
いわき~竜田間の普通列車は、10月に予定されている竜田~富岡間の運転再開を見据え、運転時刻を見直す。いわき発12~22時台の下り列車は毎時1本になり、利便性が向上するという。このほか、いわき駅で一部の特急列車との接続を改善する。
この区間では、7月22日から一部の普通列車(1日2往復)が651系特急形電車の4両編成で運転される予定だが、10月改正後も引き続き651系による普通列車が運転される。651系を使用する列車は、下りがいわき発10時27分・16時13分、上りがいわき着12時12分・17時46分に変わる。
水郡線では、水戸23時17分発~常陸大宮23時48分着の普通列車を新たに運転。水戸駅では品川21時45分発の特急『ときわ87号』(改正後)からの接続を受ける。これにより常陸大宮駅までの終発時刻が繰り下がる。
このほか、一部の区間で利用状況に応じた列車の減便などが行われる。常磐線では、朝5時台(水戸基準)の上り普通列車が1本減って4本に。朝7~8時台(上野基準)の下り普通列車も2本減って8本になる。特急『ときわ』は上野21時15分発の土浦行きと上野22時15分発の勝田行き、勝田5時53分発の上野行きが廃止される。
水郡線の普通列車は、水戸発13時41分・20時33分の常陸大宮行き2本と常陸大宮13時30分発の水戸行き1本が廃止。水戸14時15分発の郡山行きは運転区間を水戸~常陸大宮間と常陸大子~郡山間に分割し、常陸大宮~常陸大子間が廃止される。常陸大子12時35分発の水戸行きも運転区間を短縮し、常陸大宮13時14分発になる。