廃タイヤリサイクル率、91%で1ポイント低下も不法投棄は減少傾向 2016年

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製紙工場に持ち込まれる、32分割された廃タイヤ(参考画像)
  • 製紙工場に持ち込まれる、32分割された廃タイヤ(参考画像)
  • 不法集積・不法投棄状況推移

日本自動車タイヤ協会は4月26日、2016年(1~12月)の国内廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル状況を発表した。

それによると廃タイヤ発生量は、本数が前年比10万本減の9400万本、重量では同3000トン減の99万7000トンだった。タイヤ取替え時の発生量はやや増加したものの、廃車時の発生量は廃車台数の減少に伴い減少した。

これに対し2016年のリサイクル利用量は前年比1万9000トン減の90万3000トン。リサイクル率は91%と1ポイント低下した。リサイクル利用の用途は更生タイヤ台用や再生ゴム・ゴム粉などの原形加工利用が前年比2000トン減の16万2000トン、製紙・化学工場などでの熱利用が同1万7000トン減の62万6000トン、輸出が前年並みの11万5000トンとなっている。

また、2017年2月時点での不法集積・不法投棄の合計数量は91件、3万5741トン。昨年2月の調査時と比較して1件減少、13トンの増加となった。代替燃料での需要は依然として高く、全体的に不法集積・投棄は減少傾向にある。

《纐纈敏也@DAYS》

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