アイシン精機デザイン部部長の松井明子氏によると、「2014年から2016年まではImagine New Daysをコンセプトに、これからの人の暮らしを豊かにするデザインプロジェクトとしてスタート。自動車分野で得た高い技術力で、住生活やエネルギーなどの分野へも展開し、人の暮らしを豊かにする新たなソリューションを提供しようと、2014年はne.mu.ri、2015年はa.yu.mi、2016年はtu.ku.riという3つのテーマで取り組んできた」と振り返る。
エントランスに入り最初の空間が drive to shine。これは吉本英樹氏の作品で、「アイシン精機をイメージするインスタレーションを依頼したところ、アイシン精機はギアなどをガリガリ作っているメーカーだというイメージのもと、ギアを天井に配することで、その上から照明を当ててキラキラと木漏れ日のようなものが床面に写るというような幻想的な空間を作ってもらった」。これは、「アイシン精機が皆さんの暮らしを陰ながら支え、床は皆さんに豊かな空間を提供する意味合いを持った作品になっていた」とその印象を語る。