「3Dプリント・配送サービス」をヤマトシステム開発が提供…オーダーメイド製品や少量多品種生産

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ヤマトグループ羽田クロノゲート
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ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発(YSD)は、基幹ターミナルである羽田クロノゲートに「3Dプリントセンター」を開設し、3Dプリント機能を組み合わせた国内初のサービス「3Dプリント・配送サービス」を2月1日に開始する。

海外での3Dプリンターは、航空分野をはじめ自動車産業や製造業、製薬業など、多くの業種で利用されており、企画工程と製造工程の場所が異なるシーンでも活用されている。

国内事業者は、3Dプリンターを導入したくても、工業用3Dプリンターの価格や、導入後の維持費が高額になることに加え、3Dプリンター造形を行うために必要な3DCADデータ作成の技術者を育成する必要など、多くのハードルがある。

YSDは、ヤマトグループで培ったICTのノウハウに、最新の3Dプリンター、グループのスピード輸送ネットワークを組み合わせることで、「スピード」・「高品質」・「セキュアなデータ管理」を実現するソリューションを提供する。

サービスは、オーダーメイド製品や少量多品種生産が必要な事業者に、3Dプリンター用のデータ作成から造形、配送までをワンストップで提供する。具体的には、3Dプリンター用のデータを取る「型」をヤマトグループが回収、YSDの3Dプリントセンターに送る。3Dプリンター用のデータを持つ事業者は、データをYSDへ送れば造形を行うことが可能。

届いた型をYSDの3Dプリントセンターでスキャンし、3Dプリンター用のデータを作成、その後、3Dプリンターで造形する。出力した造形物を事業者に配送する。必要に応じて、事業者が最終加工した商品を指定の場所へも配送する。

まず治療用装具、医学模型市場向けでサービスを展開、その後、オーダーメイドが求められるメーカーの試作品製造などの分野にも展開する。また、ASEANをはじめとした諸外国への展開も視野に入れ、2025年度までに売上100億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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