福島県沖の地震...気象庁会見中に、宮城県の津波予測を注意報から警報に引き上げ

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気象庁 地震火山部管理課・中村浩二地震情報企画官(22日・大手町)
  • 気象庁 地震火山部管理課・中村浩二地震情報企画官(22日・大手町)

11月22日5時59分、福島県沖を中心とした最大震度5弱の地震が発生した。地震の強さはM7.4(マグニチュード7.4/暫定値)、震源の深さは25km。津波警報・注意報も発令された。

最大震度5弱の地域は、福島県白河市、須賀川市、国見町、鏡石町など16の市区町村。そのほか東北地方を中心に、北海道から中国地方の一部にかけて震度4~1を観測した。

この地震の影響で、津波が発生している。8時時点で、仙台港で140cm、相馬で90cmの最大波が発生した。気象庁は8時から会見を開催し、注意を呼び掛けているが、その会見中、8時09分に宮城県の津波注意報が津波警報に切り替えられた。

津波の観測では、12年12月7日に発生した三陸沖地震で起きた最大波100cmを超える。宮城県 牡鹿半島の東210km付近を震源するM7.3の地震で、この時も宮城県、茨城県、栃木県で最大震度5弱を観測した。国内で津波を観測するのは、今年の9月23日以来だ。

「津波警報、注意報発表中なので、沿岸部川沿いにお住まいの方は安全な場所に避難するように。津波は繰り返しくるので安全な場所に着いたら離れないように」(気象庁地震火山部・中村浩二地震情報企画官)

この地震について、中村氏はこう分析する。「11年3月の東北地方太平洋沖地震の発生以来、この地域では昨年を除いてM7クラスの地震が毎年起きている。今回の地震もその一連の地震と考えられる」。

地震の規模が大きいほど、それに伴う余震も長く続くと言われている。前述の三陸沖地震も東北地方太平洋沖地震の余震域で起きていた。

「地震活動の状況は収まりつつある。直後に比べれば減衰しているが、活発な状況は続いている。今後もM7クラスの地震が年に1回程度起きてもおかしくない。海の中で起きるので、津波にも注意を」(中村氏)

8時現在、津波警報が福島県と宮城県。津波注意報が青森県太平洋沿岸、岩手県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、伊豆諸島に発令されている。

《中島みなみ》

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