地震発生、日比谷線電車脱線・負傷者あり…東京メトロが訓練

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東京メトロ 異常時総合想定訓練(10月27日、新木場検車区内 総合研修訓練センター)
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「負傷者、確認!」 東京メトロ新木場検車区に、車掌や運転士の大声が響き渡る。同社総合研修訓練センターで10月27日に行われた「異常時総合想定訓練」だ。災害や事故などが発生したさい、初動対応、現地対策本部設置運営、旅客避難誘導、電車線復旧などの訓練が目的。

14時、スタッフや来賓が見守るなか、同訓練施設の海側から走ってきた05系千代田線北綾瀬支線用3両編成が、右カーブを描く訓練用トンネルから顔を出そうとする直前、非常ブレーキで緊急停止した。車両は千代田線用05系だが、訓練は「人形町~茅場町駅間走行中の列車(03系)が地震により脱線・架線損傷」を想定。車内には、約140人の乗客を実際に配置。うち100人は車内スタッフ、40人は利用者モニターが乗っている。

現場の状況は、中目黒方面電車(A線、A1320S列車)が、人形町を出て、500メートルほど走ったところで地震が発生。その衝撃で2両目が脱線。台車が進行方向左側に落ちてしまっていると想定。負傷者は車外脱出者3人、うち足骨折の重傷者が1人、足打撲軽傷者が2人。車内負傷者は4人、うち重傷者1人、軽傷者2人、車いす利用者1人。足を骨折した重傷者は自立歩行が困難な状態。心肺停止状態の乗客もいる。

この列車の乗務員は、まず列車防護に取りかかる。列車周辺の状況を把握し、発煙筒を灯して反対側(B線)の線路へ。「だいじょうぶですか」と声をかけながら、列車全体をチェック。旅客の負傷状況や応急救護にかかる。

この現場処置が終わると、救急や至近駅からの救護がやってくる。乗務員、駅員、消防、警察、救急などに加え、同社技術区の専門スタッフが駆けつけ、現地対策本部が設置される。

「現場で組まれた現地対策本部が中心となり、その本部長が“司令塔”になる。駅員も消防も警察も、主従関係はなく、フラットに連携して救護に取り組む」(同社)

救急や駅が用意した担架に加え、レールの上を手動で走らせられる搬送台も現場に送り込まれ、乗客の避難誘導ルート上の安全が確認できたあと、先頭車両の貫通扉が開き、乗客たちが避難する。車両ドアも開放し、非常用はしごを介して乗客が電車から降りてくる。

この乗客避難誘導が終わったあと、技術区による設備点検・架線復旧などを経て、運転再開を目指す。訓練は、事故発生から現地対策本部の最終確認まで、2時間半かけて実施された。
《大野雅人》

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