デンソー、過疎地向け地域情報配信システムに高齢者向け機能を追加…タクシー予約など

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ライフビジョンの画面イメージ
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デンソーは、秋田県湯沢市が実施する高齢世帯約80世帯を対象にした実証試験事業「湯沢市高齢者等生活支援システム実証試験業務」を受注し、情報通信技術を活用した地域情報配信システム「ライフビジョン」のサービス提供を開始した。

ライフビジョンは、インターネット回線とタブレット端末を利用したシステムで、2014年に香川県直島町に導入した。

今回は、従来の地域情報の配信や防災情報の提供、資料の閲覧などの機能に加えて、高齢者の支援機能として見守り機能、乗り合いタクシーの予約機能を新たに開発し湯沢市が行う実証試験に参加する。

見守り機能は、設定している一定期間、使用者がタブレット端末を操作しない状態が続くと、地域の民生委員や市の担当窓口にお知らせすることで、毎日訪問しなくても高齢者の安否確認ができる。

また乗り合いタクシーの予約機能では、乗り合いタクシー運行事業者と連携、専用の予約アプリを使うことで、駅や買い物、病院などに外出する際、高齢者でも簡単にタブレット端末からタクシーを予約できる。

湯沢市では65歳以上の高齢者が35%を超え、高齢者のみの世帯が増加している。特に、中心部から離れた集落では、高齢者の孤立、孤独化が問題となっている。これまで民生委員やボランティアによる見守り事業を展開してきたが、今回、実験的にライフビジョンを活用した見守り、情報発信を実施して市民サービスの向上を図る。

デンソーは今後もITを活用し、地域に密着し人と人をつなぎ地域活性化に貢献するソリューションを提供していくとしている。

《レスポンス編集部》

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