将来、車のシートが大きく変わるかもしれない。そんなことを予感させるのが、積水化学工業が参考出品した圧電センサーだ。シートに座るだけでその日の体調がわかるようになるそうだ。一見すると、向こう側か透ける薄いフィルムにしか見えないが、圧力が加わると、内部の気泡が変形して発電するという。つまり、自ら発電するので、センサーを動かすのに外部電源が要らないわけだ。「これは積水化学がこれまで培ってきた発泡技術や粘接着技術を駆使して開発した圧力センサーで、車のシートに利用できるのではないかと考えています」と同社関係者は話す。非常に高感度で、マットレスの下でも脈や呼吸を検知できるので、その信号を解析することによって、人の検知はもちろんのこと、疲労度合いや異常状態などドライバーの体調がわかってしまうというのだ。「2018年に上市する予定ですが、自動車のシートへの搭載はモデルチェンジなどのこともあって時間がかかりますので、まずは医療用介護ベッドなどに使ってもらおうと考えています」と同社関係者。ただ、実際の製品に仕上げるにはデバイスメーカーや自動車メーカー、医療用具メーカーなどさまざまな企業の協力も必要で、同社では現在パートナー企業を募集しているそうだ。
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