「もっといいクルマづくり」や、将来に向けた取り組みを紹介するというトヨタのブースは、4代目『プリウス』のカットモデルに注目が集まった。「ハイブリッドシステムのパッケージングをはじめ、ボディの骨格構造もわかるようになっている」とスタッフはいう。
2015年に登場した現行プリウス(ZVW50系)のカットモデルは、センターのヘッドパネルから左側を縦に切り取ったもの。ダッシュボードまわりや、ルーフ部などの“断面”は、中身が見えないようにプラスチック板でふさがれていたが、フロント部分の補間バッテリーやパワーコントロールユニット、トランスアクスルモーター、直列4気筒ガソリンエンジン(2ZR-FXE)などの位置が“横方向”から眺められる。
このカットモデルをまじまじと見ていた専門学校の学生は「フードを開けたり、ジャッキアップして下から見る角度と違い、構造がよくわかる。前のエンジンからセンタートンネルへとつながる部分の組み方は初めて見た。バッテリーの位置も興味深い」と話していた。
同フロアには、旧型より6割もアップさせ、欧州車やレクサス車を越えるボディねじり剛性の内容や、キャビン強度と軽量化の両立、ハイテン鋼配置パターン、リアボディ環状骨格などを図解で示したパネルも展示されていた。