宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「閉鎖環境適応訓練設備を用いた有人閉鎖環境滞在試験」として実施していた、2週間(13泊14日)の閉鎖環境滞在を計画通り終了した。
試験に参加した被験者8人の健康状態に問題はないとしている。今後、閉鎖環境滞在後の事後測定を行い、試験を完了する予定。
国際宇宙ステーション(ISS)に4~6カ月滞在する宇宙飛行士は、閉鎖環境に置かれるため、精神心理的な側面にさまざまな負担を受ける。
今回の試験は、客観的な指標に基づく精神心理的ストレス状態評価手法を用いることで、ISS宇宙飛行士の精神心理的健康状態評価手法を向上させることを目的に実施した。これにより、JAXAは将来の超長期有人宇宙滞在にも適用可能な精神心理的健康管理手法獲得を目指す。
次回試験は、今年夏以降に実施を検討する。