ガレージ一体で災害対応…電動バイクへ充電できる蓄電システム

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バッテリーを搭載した蓄電システムの本体。サイズは幅62cm×高さ1300cm×奥行54.8cm。電池容量は4kWh(撮影:防犯システム取材班)
  • バッテリーを搭載した蓄電システムの本体。サイズは幅62cm×高さ1300cm×奥行54.8cm。電池容量は4kWh(撮影:防犯システム取材班)
  • ボタンひとつで簡単に操作できる。ソーラーパネルは基本構成なら3枚だが、必要に応じカスタマイズ可能(撮影:防犯システム取材班)
  • 神奈川県箱根町では「防災ガレージ」の実証実験を行っている。電動バイクは地域のパトロールなどにも活用できる(撮影:防犯システム取材班)
  • 出力はAC100V(最大1200W)のコンセント及びUSBポート(5V)。電動バイク以外に芝刈り機や除雪機の充電も可能(撮影:防犯システム取材班)

 三英社製作所は、パシフィコ横浜で5日まで開催されていた「第20回 震災対策技術展 横浜」にて、「独立型ソーラー蓄電システム」の展示を行った。

 同システムはソーラーパネルで容量4kWhのバッテリーに蓄電し、災害時には防災拠点や企業のBCP対策に、通常時は省エネかつ環境にやさしい電源として活用するというもの。4kWhという大容量なので芝刈り機や電動農工器具、工事現場の工具用電源などさまざまな用途に活用できる。電力はすべて太陽光発電でまかなうため場所を選ばず設置可能だ。

 例えば、避難所や避難場所周辺の備蓄倉庫に設置しておけば、災害時や停電時に電源供給ができるほか、町内会や自治体などが管理する資材倉庫に設置すれば、平時は芝刈り機や工具の充電に使い、いざという時は非常用電源として活用することができる。

 また、ブースではカスタマイズ例として、同システムと電動バイク、ガレージを組み合わせ、電動バイクを「災害対応車両」として活用する「防災ガレージ」の提案展示も行われていた。東日本大震災の際には、深刻なガソリン不足が発生したが、これならガソリンがなくても機動力を確保することができる。

 電動バイク以外に電動アシスト自転車・電動農機具・電動除雪機など、用途に合わせたカスタマイズも可能だ。システム電圧は24V、電池容量は4kWh。出力はAC100V(最大1200W)、USB(5V・2A)、電動バイクの充電はDC48V。ソーラーパネルの発電容量は795W(265W×3枚)。

電動バイクへ充電もできる独立型ソーラー蓄電システム&防災ガレージ

《防犯システム取材班/小菅篤@RBB TODAY》

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