いすゞ自動車は2月9日、路線バス『エルガ』などの乗降口(グライドスライド扉)に不具合があるとして、国土交通省に再リコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、いすゞ『エルガ』『エルガミオ』『ガーラミオ』『キュービック』、日野『ブルーリボンII』の5車種で、1994年11月1日から2016年1月8日に製造された計5327台。2015年7月31日に暫定対策のリコール届出を行ったが、恒久対策が決定したため、再度届出を行った。
路線バスのグライドスライド扉において、扉開閉用エアシリンダーのブラケットと扉を開閉させる回転軸の固定方法が不適切なため、固定しているスプリングピンに亀裂が発生するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、スプリングピンが折損し、最悪の場合、スプリングピンが2本ともに折損することで、走行中に扉が開く、または、運転者席からの扉の開閉操作ができなくなるおそれがある。
改善措置として、全車両、固定用ピンを対策品に交換する。
不具合および事故は発生していない。他社からの情報により発見した。