企業倒産件数、1月としては25年ぶりの700件割れ…東京商工リサーチ

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企業倒産月次推移
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東京商工リサーチが2月8日に発表した2016年1月の全国企業倒産状況によると、倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比6.3%減の675件、2か月ぶりに前年同月を下回った。

倒産件数は前月、船舶運航管理会社グループ39社が同時に会社更生手続きの開始決定を受けた特殊要因もあり、9か月ぶりに前年同月を上回ったが、当月は1月では1991年以来、25年ぶりの700件割れ。依然として低水準な基調に変わりがない。

負債総額は、同24.4%減の1269億2700万円で3か月ぶりのマイナス。1月としては1997年以降の過去20年間で最少金額にとどまった。さらに平均負債額は1億8800万円で、1月としては1990年以来、26年ぶりに2億円を下回るなど、倒産企業1件当たりの負債額の小規模化が目立った。

産業別倒産件数は、10産業のうち6産業で前年同月を下回った。建設業は129件(同1.5%減)、サービス業他161件(同5.2%減)、情報通信業32件(同15.7%減)、運輸業21件(同51.1%減)でそれぞれ2か月ぶりの減少。製造業100件(同4.7%減)と小売業94件(同15.3%減)がともに2か月連続で減少した。一方、卸売業は101件(前年同月比2.0%増)で3か月ぶりプラス。不動産業は27件(同50.0%増)で2か月ぶりに前年同月を上回り、農・林・漁・鉱業と金融・保険業も件数は少ないが前年同月を上回った。

地区別では、9地区のうち7地区で前年同月を下回った。関東は277件(同4.1%減)で4か月ぶりに前年同月を下回った。また、東北24件(同4.0%減)と中国26件(同25.7%減)および四国15件(同21.0%減)がそれぞれ2カ月ぶりに減少。中部が71件(同12.3%減)で7か月連続の減少、九州62件(同13.8%減)と北海道19件(同17.3%減)がともに2か月連続で前年同月を下回った。一方、北陸は19件(同5.5%増)で2か月連続でプラス。近畿は162件(同1.8%増)で5か月ぶりに増加した。

《纐纈敏也@DAYS》

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