宇部興産、リサイクルコンパウンド事業から撤退

自動車 ビジネス 企業動向
宇部興産ウェブサイト
  • 宇部興産ウェブサイト

宇部興産は、リサイクルコンパウンド(RCP)の製造・販売事業から撤退すると発表した。2017年3月末日で販売を終了する。

同社では、独自の調色樹脂リサイクル技術と材料の配合設計によってポリプロピレン(PP)廃材を黒色に限らずさまざまな色に着色し、新品のPPと同等の物性を持つ材料に再生するRCPを2007年に事業化、製品名「UBEコンポジット」で販売してきた。

使用済みの家電や自動車から発生するPP廃材は、リサイクルするとさまざまな色が混ざり合うため、従来の製法では黒色に着色することしかできず、目に触れる外観部品などへの使用が困難だった。

RCPは、これまで困難であった外観部品へリサイクルに使用も可能となり、PP廃材を有効利用できる環境貢献型製品として、冷蔵庫部材、自動車内外装に相次ぎ採用されてきた。

しかし、新品PPとの価格競争激化や、材料となるPP廃材の安定調達の問題などから、収益が悪化、将来的にも事業継続可能な収益を確保することが困難と判断、事業撤退を決定した。

顧客への供給は、他社製品への切替えを含め、個別に対応していく。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集