アナログ・デバイセズは、同社の車載オーディオ・バス(A2B)技術をフォード・モーターが主力インフォテインメント・ネットワーク技術に2016年からを搭載すると発表した。
アナログ・デバイセズのA2B技術は、オーディオやコントロール・データを、クロックや電源とともにアンシールドのシングル・ツイストペア・ワイヤ(より対線)上で配信することができる。これにより多彩な機能を備えた高度なインフォテインメント・システムを実現するとともに、配線が集中する車載アプリケーションのシステムコストを低減する。
フォードは、2016年から生産を開始する4車種のプラットフォームに、アナログ・デバイセズ初のA2B製品であるトランシーバ「AD2410」を採用する予定。A2Bシリーズのうち、「AD2401」と「AD2402」の2製品は、マイクロフォンの接続用に調整されており、アクティブ・ノイズ・キャンセレーションやハンズフリー、車内通信などのアプリケーションに適している。
A2Bデバイスは、自動車用ESDやEMI、EMC要件の全てに適合している。また、拡張自動車用温度範囲とされるマイナス40度から105度で動作し、AEC-Q100規格に完全準拠している。