日本ミシュラン新社長、ブランド周知へ「ガイドブックが一つの武器に」

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日本ミシュランタイヤ ポール・ペリニオ新社長
  • 日本ミシュランタイヤ ポール・ペリニオ新社長
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  • 日本ミシュランタイヤ新社長就任会見
  • 日本ミシュランタイヤ ポール・ペリニオ新社長(左)とベルナール・デルマス新会長(右)

11月24日、日本ミシュランタイヤは都内ホテルで記者会見を行った。会場には、ポール・ペリニオ新社長と元社長のベルナール・デルマス新会長が姿を見せた。

ミシュラン、と言えばタイヤともう一つ有名なのがガイドブックだ。日本では2007年に、アジア初となる「ミシュランガイド東京2008」を発行。その後も、日本各地のガイドブックを続々と発行している。

11月1日付で新しく会長に就任したベルナール・デルマス元社長は、ミシュランガイド担当役員にも就任。「フランスのものは2000ページぐらいになるが、フランス全土のレストランとホテルを紹介している。日本でもそうしたものを作りたい」と発言し、日本でも本国フランスと同レベルのものを作る意向を示した。「10~20年ぐらいかかるかもしれないが、全国のレストラン、ホテル、そして旅館も(カバーしたい)と思っている」と、日本においてのミシュランガイドの壮大なビジョンを明かした。

「ミシュランガイドは発行以来、日本国内で非常に有名になった」と言うのは、新社長に就任したポール・ペリニオ氏。「ミシュランは外国の企業ですが、ミシュランタイヤ=輸入車用のタイヤ、というイメージをなくしていきたい。そのためにも、ガイドブックは一つの武器になると思う」と述べ、ガイドブック事業がもたらすブランド認知度の向上が、タイヤの販売数にも良い影響を与えるという考えを示した。

「タイヤを購入するのは1年か3年に1回かもしれませんが、食事は毎日します。ガイドブックは日本の消費者と毎日コンタクト出来る武器」と、その重要性を強調。「そしてタイヤを購入する際、ミシュランのタイヤを買いたいと思ってもらえるようにしていきたい」。

日本市場において、ガイドブック事業によって「ブランドの認知度は上がった」と、ブランド認知向上の効果を認めはしたものの、「どうやってタイヤの購入検討に繋げるかが、これからの課題」とした。

《関 航介》

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