三菱自動車工業が10月27日に発表した2016年3月期の第2四半期累計(4-9月期)連結決算は、主力のアジアでの販売低調などで営業利益は前年同期比7%減の584億円となった。
第2四半期のグローバル販売は横ばいの52万1000台だった。米国や豪州などで伸びたが、主力のアジアは9%減の15万2000台と振るわず、日本も19%減の4万6000台と低迷した。販売台数や車種構成の悪化は営業損益段階で7億円の減益要因となった。これに加え、エアバッグを中心にリコール費用が前年同期より68億円増加し、利益を圧迫した。
純利益は15%減の521億円となった。通期予想は営業利益1250億円(前期比8%減)などとしている通首時点の数値を据え置いた。会見した相川哲郎社長は「第2四半期では増益に転じることができた。下期は課題である国内での販売挽回などを図っていきたい」と述べた。