東洋ゴム、新経営体制固まる…京セラドキュメントの駒口副会長を会長に招聘

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東洋ゴムの社長に就任する清水隆司氏
  • 東洋ゴムの社長に就任する清水隆司氏
  • 東洋ゴム会長に就任する京セラドキュメントソリューションの駒口克己副会長

東洋ゴム工業は、京セラドキュメントソリューションの駒口克己副会長を取締役会長に招聘するとともに、清水隆史常務執行役員が社長に昇格する人事を内定したと発表した。

同社は免震ゴム不正事件で、取締役が相次いで引責辞任し、山本卓司社長も後継体制を決めるまで社長職にとどまることを決めていた。

駒口氏は10月中旬に顧問に就任し、11月12日開催の臨時株主総会終了後、取締役会長に就任する。

駒口氏は、同社の抱える経営課題を解決していくため、大所高所から指導できる経営人材として招聘する。同社では、駒口氏は、経営立て直しの実績を持つ製造業社長経験者で、風土改革をけん引できる独自の哲学を持つと評価される人物としている。

清水氏はタイヤ事業本部タイヤ企画本部長を務めているが11月12日付けで社長に昇格する。山本社長は特別顧問に就任する。清水氏は当社のタイヤ事業をグローバルに熟知した幹部で、現在の状況下、経営トップとしての十分な覚悟・決意、経営能力・資質を備えているとの評価され選出された。

また、新たにモノづくり、品質管理体制を再構築するため、専門的な知見を持つパナソニック元専務取締役である森田研氏を社外取締役として招聘する予定。

同社では、今回のトップ人事の候補者選考では、免震ゴム問題の一日も早い解決と併せて、抜本的な風土改革の断行、持続的な企業成長を先導する要件を満たした人材であることを前提に諮問された案の答申をもとに、山本社長が取締役会に上程した上で決議したとしている。

清水氏は、同志社大学経済学部卒後、東洋ゴムに入社。トーヨータイヤ・ホールディングス・オブ・アメリカの社長などを経て2014年3月に執行役員、2015年7月に常務執行役員に就任した。54歳。

《レスポンス編集部》

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