東京ビッグサイトで開催された「国際総合印刷機材展(IGAS2015)」で、配管を洗浄するための画期的な洗浄工法を発見した。東亜グラウト工業(本社・東京都新宿区)が紹介した「アイスピグ管内洗浄工法」がそれだ。
この洗浄工法は英国のブリストル大学で発明されたもので、専用の機械で製造された「特殊アイスシャーベット」をタンクローリーのような「デリバリーユニット車」で運び、配管にそのアイスシャーベットを流すだけ。あとは水流と水圧によって配管内を移動させる。
「特殊アイスシャーベットは氷の割合が7~8割と多いので、非常に溶けにくくなっています。しかも、配管内面の汚れを取る能力に優れ、また配管内に堆積する砂や石などの夾雑物を取り込みながら出口まで押し出すことができます」と同社関係者は説明する。
配管は50~400mmのほとんどの配管に対応できるそうで、距離は最大2kmとのことだ。これまでの洗浄工法と違い、一度に長い距離を洗浄できるので、作業時間も短くて済む。「アイスシャーベットは食べることもできるので、食品工場でも大丈夫です」と同社関係者。
すでにいくつかの自治体の浄水場や工場の排水管で実施されており、出口から出た黒い水を見て、依頼者はその実力に驚いているそうだ。