油井宇宙飛行士、眼の機能障害を調べる実験を実施

宇宙 科学
ファンドスコープを使用して眼を検査する様子(8月6日撮影)
  • ファンドスコープを使用して眼を検査する様子(8月6日撮影)
  • 休日に宇宙日本食のラーメンを紹介する油井宇宙飛行士

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、油井宇宙飛行士とチェル・リングリン宇宙飛行士が、「Ocular Health」と呼ばれる眼の機能障害を調べる実験を行ったと発表した。

光干渉断層計(OCT)という装置を用いた眼球組織の断層像撮影と、ファンドスコープという器具を用いた眼底検査2種類の検眼を、両宇宙飛行士が互いにサポートしながら実施した。

宇宙飛行士が活動する宇宙空間は、微小重力、宇宙放射線、閉鎖空間といった過酷な作業環境であり、人の身体には様々な影響が生じる。その影響を評価し、人が宇宙で安全で健康的に生活するための基礎研究や技術開発が行われている。今回の実験もこの一環で、蓄積された技術や知見は、宇宙での生活や活動に関する問題を解決するほか、地上で暮らす人のため、医学にも応用していく。

また、油井宇宙飛行士は、スコット・ケリー宇宙飛行士、チェル・リングリン宇宙飛行士とともに、5.5時間に渡る「こうのとり」5号機からの荷降ろしを完了した。「こうのとり」5号機の物資移動に関する作業時間は残り32時間が確保されている。

《レスポンス編集部》

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