車検なしで飲酒運転、衝突事故の男に懲役17年

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昨年11月に和歌山県岩出市内で乗用車を飲酒運転してタクシーと衝突、2人を死亡させたとして自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われた51歳の男に対する判決公判が27日、和歌山地裁で開かれた。裁判所は懲役17年の実刑を命じている。

問題の事故は2014年11月30日の午前2時10分ごろ発生している。岩出市相谷付近の県道交差点で、追跡するパトカーから逃れるため、赤信号を無視して交差点へ進入した軽乗用車と、交差進行してきたタクシーが出会い頭に衝突。双方の車両が中破し、タクシーの乗客と運転手が死亡した。

逃走車を運転していたのは50歳(当時)の男で、事故当時は酒気帯び状態。運転していたクルマも無車検(無保険)だった。後の調べで以前から無車検にも関わらずクルマの運転を続け、飲酒運転の常態化も明らかになった。

27日に開かれた判決公判で、和歌山地裁の浅見健次郎裁判長は、被告が以前から飲酒運転を繰り返していたことを指摘。事故当時はパトカーを振り切るために信号を無視し、その結果として事故を起こしたことも認定し、「被告は飲酒運転の発覚を恐れ、その逃走中に事故を起こした。身勝手かつ自己中心的な犯行であり、強い非難に値する」として、懲役17年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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