ZMPは、人間の動作と作業対象の動きを同時に計測可能なモーションキャプチャシステム「ZMP IMU-Z Body Motion センサパッケージ」の販売を7月8日より開始した。
新製品は、3軸加速度・3軸ジャイロ・3軸地磁気センサを搭載した小型モーションセンサ17個と、任意の対象物に取付可能なセンサ1個、専用全身スーツ、計測用機器およびソフトウェア開発環境がセットになっており、すぐにモーションキャプチャシステムの構築ができる。
人間の動作を計測するシステムとしては、身体にマーカを取り付け複数のカメラで計測する光学式のモーションキャプチャもあるが、高価であることや屋外で計測ができないといった課題があった。新製品は、小型センサを全身と作業対象物に取り付けることで、ワイヤレス計測を実現。場所にとらわれず計測することができる。
たとえば自動車分野では、ドライバーの全身にセンサを取り付け、ステアリングにセンサを取り付けることで、ドライバーの運転動作とステアリングの動きを同期して計測できるほか、乗員の乗降動作とドアの動きも計測可能だ。また、自動車以外の分野でも、工場での作業者の動作と対象物の動きの把握など、様々なシーンで活用できる。
価格(税抜)は一般259万8000円、アカデミック207万8000円。