住友理工、山形に自動車用防振ゴム製造新会社を設立…初の東北拠点

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自動車用防振ゴム
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住友理工は7月7日、自動車用防振ゴム製造・販売の新会社、住理工山形株式会社(SRK-YG)を設立し、山形県米沢市で2016年より稼働を開始すると発表した。

同社グループはこれまで、海外拠点の拡充や欧州・南米企業の買収などにより、世界5極での製品開発・供給体制を確立。基幹事業である自動車用防振ゴム事業は、国内においては主に日系自動車メーカー向け製品として、小牧製作所を中心とする拠点で生産、さらに中国やタイなど海外生産拠点で製造した製品も一部、国内向けに輸入・供給してきた。

しかし、円安が進む中、為替変動の影響を受けない事業基盤を再構築し、「地産地消」で競争力のある製品を安定的に供給するため、全国の工業団地を候補対象に調査を進め、山形県米沢市内に立地する工業団地への進出を決定した。既存工場の土地・建物を買い取り、新たな生産拠点とする計画だ。

同社グループが生産拠点を東北に展開するのは、今回が初。新会社設立により、東北地方の国内自動車メーカーだけでなく、北関東エリアを含むより広域のメーカーに迅速で効率的な製品供給が可能となる。また、新拠点設立を機に国内の防振ゴム事業を再編するとともに、グローバルで通用する高付加価値製品の発信に努めていく。

新会社の資本金は4億9500万円。投資金額は約20億円で、2018年度に約30億円の売上を見込む。

《纐纈敏也@DAYS》

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