株式会社大京穴吹不動産は24日、マンションの空室を活用した新規ビジネス「大京バケーションレンタル事業」において、利用者が1カ月以上滞在できる「長期滞在サービス」の提供を7月1日から開始すると発表した。
これは、15年3月から沖縄で開始しているサービス。当初はゴールデンウィーク期間等での利用を想定していたが、避寒目的や企業研修での宿泊利用など、利用者に1カ月以上滞在するニーズがあると判明したという。
マンションの空室状況を解決したいオーナーと同社がサブリース契約を結んだ上で、利用者と同社が定期建物賃貸借契約を締結している同事業。物件には冷蔵庫や電子レンジ、炊飯ジャーなどが、あらかじめ設置されているという。
今後の展開について同社では、ワークシェアの普及や格安航空会社の路線拡大等を背景に、季節に応じて“全国各地を移り住む”といった新たなライフスタイル創造を目指す。このため、東京、大阪、京都といった国家戦略特区の指定エリアで、事業展開していく方針だ。
近年、盛り上がりを見せる空室活用ビジネス。空室に人が訪れる事により、地方活性化の助力となるような有効活用に期待したい。