人材情報サービスのアイデムが2015年2月のパートタイマー募集時の時給を集計、平均時給を発表した。
この調査はアイデムが新聞折り込み用に発行している「しごと情報アイデム」に掲載された募集データの深夜帯を除く時給を分析したもの。これによると、全業種平均では西日本は978円(前年同月比2円増)、西日本は928円(前年同月比4円増)となった。
業種別で見ると、「専門・技術職」を除く全対象業種で前年同月を上回る結果となっており、特に「運輸・通信・保安職」は上昇幅が大きく、西日本エリアでは前年同月比で60円アップの944円となっている。
また、東日本エリアでは「フード・サービス職」の時給が継続的に上昇しており、894円(前年同月比13円増)前年同月比で19か月連続のアップ。「製造・建設・労務職」も927円(前年同月比10円増)と上昇傾向で、特に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の関東4都県に絞ると前年同月比35か月連続の上昇となる。
対照的に大きく平均時給が下落しているのが「専門・技術職」で、東日本で1210円(前年同月比46円減)、西日本で1201円(前年同月比49円減)となっている。専門性が高い分水準自体は高いが、時給の推移はやや下落傾向にある。
物価に左右される部分はあるものの、全体としては専門的な人材以上に労働力となる人員数が不足傾向している傾向といえそうだ。