【ホンダ グレイス 試乗】大人の5ナンバーセダン復活、か!?…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ グレイス HYBRID EX
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『コンチェルト』や『ドマーニ』など、5ナンバーで乗り味が心地いい“大人のセダン”が消滅して久しい。その再来か!?と思わせられるのが『グレイス』だ。

『フィット』由来だが、ホイールベースが70mm長いためトランクの後付け感はなく、全体のフォルムは安心感のあるまとまり。なのでボディサイド、前後フェンダーのプレスラインはもっと抑え気味にし、全体のカタマリ感で勝負するスタイルでもよかったのでは?とは個人的な感想だ。LEDを組み込んだヘッドランプ等はシンプルなデザインだ。

室内は上質感を意識したのは伝わる。ただしインパネのメタル調加飾部分は、レポーターが自分で乗るなら革シボにしたい。7インチのナビ画面は大型で見やすいが、画面の仰角がやや強め。後席はスペースは足元スペースは十分で座面の高さと角度はいいが、背もたれが少々寝かされ気味に感じた。トランク容量は掛け値なしの大容量で超実用的だ。

運転はしやすい。Aピラーが前に出て傾斜も強い割に、運転席をやや高めにセットすれば見切りに不自由さはなく、5ナンバーサイズらしく狭い場所へも子猫のように入っていける。最小回転半径もまずまずの小ささだ。バックカメラの映像は鮮明かつ広角なのがいい。LEDヘッドライト(ロービーム)の照射が明るくムラがないのもいい。

走りは力強い。1.5リットルi-VTECエンジン+モーター+7速デュアルクラッチの組み合わせは、切れ味とスムースさが上等で、HVながら小気味いい走り。Sボタンを押せばスムースさそのままに俊足になる。乗り心地は後ろにも適度な荷重がかかったセダンらしく、16インチタイヤ分を差し引けば、ピッチングが抑えられ、まずまず快適な乗り味に躾けられている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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