三井物産は8日、クアラルンプール・ケポン(KLK)が運営する中国の油脂化学事業に参加することで、KLKと合意したと発表した。
三井物産は、事業の出資総額として約53億円を予定しており、KLKよりKLKプレミア・キャピタルの株式20%を取得する契約を締結した。KLKプレミア・キャピタルは、江蘇省張家港市で油脂化学製造販売事業を行っているタイコー・パーム・オレオの株式を100%保有している。
KLKは、油脂化学品業界の世界的大手企業の1社で、成長市場である中国において2004年にタイコー・パーム・オレオを設立し、油脂化学製造事業を行っている。三井物産とKLKは、1991年から油脂化学製造販売事業を共同運営している。
両社は、中国の油脂化学事業を通じてパートナーシップを強化するとともに、成長する市場のアクセスを強化し、油脂化学誘導体事業の展開を通じて事業基盤の拡張を推進して行く方針だ。