【リマン メルセデス・ベンツ】リマン部品によるレストア、なぜ今「190E」なのか

自動車 ビジネス 企業動向
メルセデスベンツ・190E
  • メルセデスベンツ・190E
  • メルセデスベンツ・190E
  • メルセデスベンツ・190E
  • メルセデスベンツ・190E
  • メルセデスベンツ・190E
  • メルセデスベンツ・190E
  • メルセデスベンツ・190E
  • メルセデスベンツ・190E

メルセデス・ベンツ日本は300点ほどのパーツを交換した1993年式の『190E』を一部報道陣に公開した。このようなリフレッシュはこれまでも実際に入庫があれば行っていたが、今回報道陣に公開することで、より多くのユーザーに知ってもらうことが目的であった。

今回190Eを選んだ理由について、同社商品企画・マーケティング部マネージャーの嶋田智美さんによると、「今回のターゲットは、車齢が20年から30年だ。そうすると『Eクラス(W124)』や『SL(R129)』、『Sクラス(W126)』などだが、一番身近で販売台数も多く、状態の良い個体もあることから190Eを選んだ」とコメント。

嶋田さんは、「それ以前の時代のクルマは、台数規模もそれほど多くはなかった。しかし190Eがデビューしたことで、台数は爆発的に増え、いまでも大切にされている個体が多くある。また、パーツも全世界での台数が多いこともあり、供給体制も十分に確保されており、やりやすいクルマだった」と話す。

こういった活動は、これまで対外的にはアピールしてこなかった。その理由について嶋田さんは、「現在メルセデスのディーラー等に入庫しているユーザーに対しては、直接DMやお会いしたときにお話しをしてきた。こういったことは広く一般に伝えるものではなく、その対象となるユーザーにピンポイントでお知らせするものだと考えていたことが理由」だと話す。

しかし、「車齢20年から30年ほどになると、我々がコンタクトを取れていないユーザーが多くいるので、そういった方々にも知ってほしかった」と述べる。

嶋田さんは、「この活動は、スーパーマリオブラザーズと『GLA』のコラボレーションCMと想いは共通している。つまり、いままで接点を持てなかったユーザーにどうやってコンタクトするか。少しでもコンタクトポイントを増やすことで、いまのメルセデスも知ってほしいのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集