世界銀行は、マレーシアにおける債券発行額が増加すると見込んでいる。中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国など世界経済が回復傾向にあることが影響するという。
レーティング・エージェンシー・マレーシアの会議に出席した世界銀行のシニアエコノミスト、フレデリコ・ジル・サンダー氏は、マレーシアは東アジアの新興国ではビジネスのしやすさがナンバー1となっており投資活動の改善を予想している。投資活動が活発になることでプロジェクト資金の調達の必要も高まり、債券市場も活発化すると予想している。
ジル・サンダー氏は、マレーシア政府が今年の国内総生産(GDP)成長率を6%としている件について、達成に期待していると述べた。一次産品価格が下落傾向にあるが、インフレ圧力も収まることから政策金利は低い率が維持されると予想した。
格付け会社のRAMレーティング・サービシズのフー・スーイン最高経営責任者(CEO)は、投資家はイールドが高い債券資産に関心を寄せていると指摘。需要は増加傾向にあると明らかにした。
(ザ・スター、11月12日、ベルナマ通信、11月11日)