ISS「きぼう」日本実験棟で、物質の流れの原理探る実験

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国際宇宙ステーション 日本実験棟「きぼう」
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟で物質の流れの原理を探る「ソーレファセット実験」を開始した。

容器に物質を入れ、場所によって温度を変えると、場所ごとに物質の濃度が変化する。温度によって物質の拡散が異なるためで、この現象は、ソーレ効果と呼ばれているものの、液体においてこの現象がどのように生じているのかは解明されていない。

実験では、軌道上で過去に行ったFACET実験の実験試料や実験装置を用い、2つの成分から構成される液体に温度勾配(温度の差)を付け、その時どのように物質の濃度が変化するのかを軌道上で確認する。正確なソーレ係数の測定のためには、観察箇所の温度、その場所の濃度の情報が必要なため、これらを2つの異なる波長のレーザによって観察する。

《レスポンス編集部》

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