阿蘇山や有明海がグッと近くに…ジェットスター成田-熊本GK611初便に乗ってみた

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成田空港で搭乗客を迎えるGK611初便(A320、JA11JJ)
  • 成田空港で搭乗客を迎えるGK611初便(A320、JA11JJ)
  • 左旋回しパークドーム熊本を左に見下ろしながら着陸するGK611初便
  • 熊本路線初便搭乗時(10月26日)の早朝の成田空港ジェットスターチェックインカウンター
  • ジェットスターの無線プッシュバック車両(10月26日、成田空港)
  • ジェットスター・ジャパンGK611初便の機内(10月26日)
  • ジェットスター・ジャパンGK611初便の機内(10月26日)
  • ジェットスター・ジャパンGK611初便の機内(10月26日)
  • ジェットスター・ジャパンGK611初便から見えた神戸空港(7時20分ごろ)

ジェットスター・ジャパン(GK)は、熊本と成田・関西・中部を結ぶ“熊本3路線”を10月26日に就航。その初日の早朝に成田を飛び立つGK611に搭乗し熊本へ向かうと、初便ならではの演出や地元の歓迎ぶりが見えてきた。

成田空港のジェットスター・チェックインカウンターは、朝5時を過ぎた時点で外国人観光客や若い男女の姿が多くあった。「インバウンドは国際線からの乗り継ぎで札幌や福岡へ。若い男女はLCCで日帰り旅行を楽しむ人たちが多い」と同社。

熊本行きエアバスA320(JA11JJ)は、8割ほどの乗客とともにA滑走路から定刻に離陸。10分ほど経ってシートベルト着用サインが消えた。客室乗務員(キャビンクルー)のアナウンスによれば、この初便には「熊本出身の機長、乗務員が集められた」という。

「当機は現在、3万フィート、9100メートル上空を巡航中です。熊本空港には定刻の到着を予定しています」

この初便は、成田を離陸したあとすぐに右に旋回し、緩やかな左旋回を描いたあとほぼ直進を維持。厚木基地、富士山、神戸空港を見下ろしながら瀬戸内海上空を飛ぶ。座席後方には、フライトデータを書き込むノートを片手に、“初便の旅”を楽しむ航空ファンの姿もあった。

「ご搭乗の皆様、熊本空港では放水車による歓迎を受ける予定です。就航初便よりご搭乗いただきましたことを、機長ならびに乗務員一同より、厚く御礼申し上げます」

7時50分に下降開始のアナウンスが流れ、8時06分に熊本空港に着陸。空港の展望デッキや周辺には、GK611初便を撮影するファンや地元の人たちの姿があった。

30代の女性2人組は「これから熊本城や市内を歩く予定。地元の食材やグルメもいろいろと楽しみたい。まずは、朝から熊本ラーメンへ…」と笑っていた。

「成田と熊本を結ぶ路線は初めて。熊本から関空や中部、そして成田と、国際線の拠点へ手軽にアクセスできるようになったのもうれしい」と熊本県の関係者は話していた。

ジェットスターの“熊本入り”で、移動の選択肢がまた増えた。東京と熊本の間(1300km)は、かつての寝台特急「はやぶさ」で18時間かかったが、九州新幹線の開業で6時間を切った。JRや大手航空会社を利用すると片道2万円台からが主流だが、LCCの参入で片道6000円台の旅もアレンジできるようになった。

「A320の19号機を導入したばかり。年内には20機体制になる予定。19機になったところで1日最大108便運航を可能とし、熊本路線が開設できるようになった。今後24機までそろえる予定」とジェットスター・ジャパンは言う。

初便で8時台に熊本入りすると、レンタカーで山側の阿蘇山、海側の天草とめぐり、その日の最終便で東京へ戻るという“強行”もできる。

同日の午後、熊本県宇土市の海沿いにのびる国道57号(天草街道)をクルマで走り、有明海がつくる御輿来海岸(砂干潟)や、明治三大築港のひとつ「三角西港」、そして海苔やみかんといった地元食材に出会えた。

《レスポンス編集部》

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