8月に続き未成年兵士を解放
9月25日、ミャンマー軍は8月に続き109人の未成年兵士を開放した。2012年6月に国連と行動計画協定を締結して以来、472人の未成年兵士を解放。
国連児童基金は、ミャンマー軍が未成年の兵士採用と使用をなくすために解放の高速化を図っていると一定の評価を示している。
(画像はVoice of Americaより)
開放された少年兵はほんの一部にすぎない
未成年兵士は政府軍のみならず、カチン独立軍、カレン民族解放軍などの7つの非国家武装集団にも多くいるが、国連はいまだこれらの非国家武装集団との行動計画協定には至っていない。
国連によると、貧しい家庭からいまだに収入を求めて未成年者が入隊を希望し、違法に採用されているようだ。
また、ヤンゴンとマンダレーで最も頻繁に未成年兵士の募集が行われ、本人確認書類を偽造する民間のブローカーが介入。そのため、何人の少年兵が採用されているかを確認することも困難となっているのが現状である。
既に500人近くの子どもたちが開放されているが、現実にはまだまだ未成年兵士が多く存在することが伺える。
一日も早く、子どもたちが戦わずにすむ環境が整うことを祈るばかりだ。