JAF(日本自動車連盟)は9月12日から14日の3日間、タイの国立競技場にてレース競技中の事故発生時における救出訓練講習を開催した。
これは、昨年末にFIA研究所からアジア圏で唯一のFIA研究所地域訓練供給者(RTP)としてJAFが認定を受けたことに伴い、タイASN(RAAT)から依頼を受けたもの。救出役務等に経験の豊富な日本人講師4名を現地に派遣して訓練講習を行った。
タイは、今年10月に国際格式レース(スーパーGT)を新設サーキットで開催、来年には初のアジアパシフィックラリー選手権も開催する予定となっているほか、将来的にはF1の自国開催を目標としている。
そのため、フォーミュラカーを含め、ツーリングカーおよびGTカーからの救出技術の習得が急務となっている。今回の訓練では、受講者36名に対し、救出役務に適用される規則、救出チームの体制管理、事故発生時の初動役務、緊急医療役務等の講習を行うとともに、救出活動の実務訓練を行った。
RAATでは、今後も訓練講習を計画しており、次回以降もJAFに講習を依頼したい意向を示している。JAFでは、アジア地域の訓練供給者として積極的に協力し、国際的なモータースポーツ振興に努めていく。