先ごろ黄恵康・在マレーシア中国大使がマレーシア・台湾自由貿易協定(FTA)締結の動きに反対すると述べたことについて、マレーシア・台湾商工会議所(マレーシア台湾商会連合会)の江文洲会長は不快感を示した。
マレーシアと台湾の貿易関係について中国政府に干渉する権利はないと批判した。
江会長は、「FTAに署名するかどうかはマレーシアと台湾の事情であって、他の国が干渉するべきことではない」と言明。中国自身が台湾がFTA(両岸経済協力枠組協議)を締結しているにも関わらず、他の国が台湾とFTAを結ぶのは阻止するのはおかしいと批判した。
その上で江会長は、台湾がすでにシンガポール及びニュージーランドとFTAを締結しており、インドネシアとの貿易・投資も拡大に向っていると指摘。
マレーシアがグズグズしていると、台湾の投資家がマレーシアから去りかねないと述べ、マレーシア・台湾のFTA交渉を急ぐべきとの考えを示した。